ズベ公

日曜日の昼下がりであり、気温は暖かく家にいるのもアレなのでどこかに出かけよかしらん、とはいえ出不精、昨日結婚式の二次会とうことで横浜、いわゆるハマまで遠出した反動で近場しか行きたくないのは人の常であり、チャリにまたがってやってくるのはやはり新宿。これは決して遠くに行くのがめんどいわけではなく、帰ってくるのがめんどくさいわけであって、それでは帰る際の何がめんどくさいかというとこれはつまりは電車の乗り換えであり、二回以上の乗り換えを要するところはNGなクズである。という意味でも今関東に住まわれていない方が東京への引っ越しを検討する際にはぜひ山手線沿線、もしくはJR+メトロの二つが走っているところに住まうことをおすすめしたい昼下がりであり、陽は暖かく街行く女の子は薄手の白いワンピース、きゃっきゃうふふとサンデーブランチ、をチラ見しながらおれ、区役所通りへと至り新宿、cafe ayaなる、お、おう、というかんじのカフェに入店したらばBGMはマドンナであり、material girl。cause we are living in the material worldであり、and I’m a material girlである。魂の叫び。

ズベ公。

ズベ公とは語源辞典によるとだらしのない者という意味であり、新宿という街は基本ズベ公である。店内はつけまつげをつけるのに四苦八苦しているズベ公といきなり自撮りを始めるズベ公とうさんくさいビジネス商談をするズベ公とさえない童貞達であり、やはり童貞達もズベ公である。スーツを着こなした数名のグループが好きなことをして何万円稼ぐのと嫌いなことをして何万円稼ぐのはどちらがよいのかを話しておりそのまなざしは真剣そのもの、前をしっかり見据えて壁の奥を貫こうとして、つけまつげをつけていた女の子はいつのまにか顔が違っており最終調整をしている。ぺたんとしていた顔をぺたんとしたまま色彩が加わり、奥の席ではサボリーマンがさぼり童貞はパソコンを広げて新宿cafe aya、やはりシャレオツである。東京に出てくる前に何回か東京に来たときにはドンキの通りにもあった気がするけれどもその当時もcafe aya はズベ公がたくさんいたような気がするのであり、場所が違えど無常の世の中で何も変わらずシャレオツ、BGMはナタリー・インブルーリアのtornに変わり、that’s what’s going onであり、nothing is fineであり、I’m tornである。

昨日、ハマ(横浜)で結婚式二次会、普段乗らない電車に乗り込みハマ(横浜)を目指してずんどこずんどこ進むと広がるのは港、赤レンガ倉庫なるキッチュな場所に向かうと人の波、ビールフェス的なものが開催されており極めて盛り上がっている様子だった。大きな客船が停泊して壮大、イオンもある。古い街並みと洗練された新しい建物が調和されて天気も良い。ハマ(横浜)はシャレオツであり、顔がイキイキとしていた。がんばらねば、と思った。今日、というか今、新宿であり、cafe aya である。
店内の一部壁際にのみ電源が設置されておりズベ公がスマートフォンを充電するのが常であり電源確保は難しくうさんくさいズベ公が目を輝かせている。なんかもういいやと思ったおれ、アイスコーヒー230円を飲む。