パラパラ

仕事しようかとええいままよと家の近くのドトールに飛び込む。 新宿からさほど離れていないといえども住宅街のドトール、なんか陽気な音楽が流れる店内はどこかから訪ねて来たような客はおらず近隣住民が揃いもそろってコーヒーを飲むけれども、ドアで区切られた喫煙席は壁一面は解放感溢れる窓ガラスであり太陽が差し込みいい天気、ちらちら外を歩く人たちもまた近隣住民であり、なんというか時間がゆっくり流れているような解放感溢れる近隣。 こういった住宅街のコーヒー屋さんに行くとよく見るのが夫婦でもなさげなおっちゃんおばちゃんが二人でべしゃりながらコーヒーをすすっている様であり、たいていおばちゃんのほうは顔が険しい。おっちゃんはやせ形でおばちゃんはふくよか。あるある。今もそのような2人組が向こうの方でコーヒーを飲みながら着席、あき竹城のようなおばちゃんはおそらく愚痴でもはいているのであり、しかめっつらである。そんな顔の筋肉つかわなくてもよかろう、と思うぐらいしかめっつらのあき竹城。それをうんうんと聞いているおっちゃん、通路側に座り紳士。どのような関係性かはわからないけれども友達的ななんかあれだろう。友達って素敵。でもあき竹城の顔は険しい。

他の席を見てみたらば一人で来ているおっさんも多々いるのであり、携帯を見るでも新聞を読むでもなく、ただただタバコを吸いコーヒーをすすりタバコを吸いコーヒーをすする。やはり顔は険しい。険しい顔をしたままタバコとコーヒーのループで時間が流れる。ときより席を立ちどこかに行った後、また喫煙ルームの扉を開き入ってくるそのときも顔は険しい。そしてまたタバコに火をつける。もしおれが脳のしわがなさそうなギャルであるならば「超顔険しい人多くてウケるんだけど〜」と大声で宣言後、店の音楽にあわせて無理矢理パラパラを披露の後卒倒してしまいそうだったがあいにくギャルではなかったのでよかったおれ、アイスコーヒー(220円)を飲む。

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